
荷物を溜めこみゴミ屋敷になると片付けが面倒なことはもちろん、害虫や悪臭、火災などの様々なリスクが生じます。本記事では、実家がゴミ屋敷化したらどうすれば良いのかについて詳しく紹介していきます。根本にある原因や片づけを進めるために親を説得するコツについても紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
実家がゴミ屋敷化する原因とは
実家がゴミ屋敷化する原因としては、親の性格や片付ける気力・体力がないこと、頼れる人がいないこと、認知機能の低下などが挙げられます。ここでは、実家がゴミ屋敷化する原因を紹介していきます。親の性格
実家に住んでいる親が、まだ使える物を捨てるなんてもったいない、いつか使うかもしれない物を捨てたくないといった性格の場合、不用品も溜めこみゴミ屋敷化しやすい傾向があります。例えば趣味が変わり着なくなった衣類や、使用機会のない食器類などを溜めこんでいる場合は注意が必要です。
片付ける気力や体力がない
実家がゴミ屋敷化する原因としては、実家に住んでいる両親に片付ける気力や体力がないケースも挙げられます。このパターンは、とくに両親が高齢化している場合に起こりやすい傾向があります。ゴミ屋敷化している原因やゴミ屋敷化している事実に気が付いているけれど、片付ける余裕がなく、結果として放置したままになっているケースは意外と少なくありません。実家がゴミ屋敷になっていても、両親に悪意があるとは決めつけないことが大切です。
認知機能の低下
認知機能が低下すると記憶力や判断力が低くなるため、ゴミ出しのようにこれまで日常的にできていたことができなくなる場合があります。もしも両親にゴミ屋敷化していることの自覚が無かったり、頻繁にゴミ出しを忘れたりする様子があれば、認知機能の低下も疑ってみましょう。ゴミ屋敷化することで起こるリスク
ゴミ屋敷化することで起こるリスクとしては、隣人トラブルや火災のリスクが高まること、相続時に揉めることなどが挙げられます。ここでは、ゴミ屋敷化することで起こるリスクを紹介します。隣人トラブルになる
実家がゴミ屋敷化すると、悪臭や害虫被害から隣人トラブルに発展する場合があります。自宅の中だけでなく庭にもゴミが放置されていたり、外にいても悪臭がしたりする場合には早急に対処すると良いでしょう。場合によっては隣人トラブルに留まらず、行政代執行によって自治体から強制撤去される可能性もあります。
火災のリスクが高まる
ゴミ屋敷は、可燃物が密集していることから火事になりやすいと言われています。自宅の内部がゴミで溢れている状態で火災が発生すると、短時間で家中に火が回り、最悪の場合命を落とす危険性があります。相続時に揉める
実家がゴミ屋敷状態のまま、持ち主である両親が他界すると、誰が実家を相続するのかで揉める可能性が考えられます。まだまだ住める状態の住宅でも、相続をするともれなく大量のゴミの片付けが待っているとわかったら、相続を拒否したいと考える人も少なくないでしょう。片づけを進めたい!親を説得するコツとは
最後に、実家の片づけを進めたい時に、親を説得するコツを紹介します。実家の片づけをする場合、まず親と話し合う必要がありますが、自分の意見を一方的に押し付けると関係の悪化に繋がる可能性があるので注意しましょう。否定しない
親を説得する際に最も大切なことは、両親の意見を否定しないことです。既に実家がゴミ屋敷になっている場合、両親も悩みや事情を抱えていると考えられます。相手の意見を聞かずに否定していると、関係性が悪化して話し合いが成立しなくなったり片付けのモチベーションが下がったりするため、親の意見に耳を傾け、否定しない形で片づけを促しましょう。
片付けるメリットを伝える
ゴミ屋敷である自覚がない場合や片付けることに非協力的な場合は、片付けるメリットを伝えると良いでしょう。現状片付けることに乗り気でなくても、片付ければ探し物が見つけやすくなる、ストレスから解放されるなどのメリットを知れば、気持ちが変わる可能性があります。専門家への相談を促す
親に実家の片づけを促す際は、専門家へ相談する選択肢もあると伝えることがおすすめです。ゴミ屋敷の片づけを行う専門家であれば、短時間で家中のゴミの片づけを頼むことができ、分別の必要な資源ごみや処分時に手続きの必要な粗大ゴミまでまとめて回収してもらえます。どこから手をつければ良いのかわからない、相談できる相手がいないといった悩みも解消できるので、親に片付けたい意思がある時は専門家への相談も促してみましょう。