引っ越しの準備を進める中で、思った以上にゴミや不用品が出てしまった経験がある方も多いでしょう。処分しようにも収集日と退去日が合わないことで処理に困り、放置していこうかと考えてしまうかもしれません。この記事では、引っ越し当日までにゴミ処分が間に合わないときに検討すべき対処法を紹介します。
引っ越しの際ゴミを置きっぱなしにするのはアウト！
引っ越しの準備を進めると、思っていた以上に多くのゴミや不用品が出てしまうものです。しかし、処分しきれなかった物をそのまま部屋に置いて退去してしまうことは許されません。引っ越しで出たゴミは、最後まで責任をもって処分しなければならず、置き去りにすると大きな問題を引き起こす可能性があります。不法投棄のリスク
廃棄物処理法第16条で、みだりに廃棄物を捨ててはならないと定められており、違反すれば5年以下の懲役または1,000万円以下の罰金が科せられる可能性があります。部屋や敷地内に置き去りにされたゴミは、意図的に放置したものと見なされるため、不法投棄扱いになることがあるのです。大家や次の居住者に迷惑となる
退去後に大型の家具や家電が残されていた場合、それらを処分しなければ新しい入居者を受け入れられません。処分には費用がかかるため、結果的に大家や管理会社がその負担を強いられることになります。さらに、残された物が原因でハウスクリーニングや入居手続きが遅れるなど、金銭的にも時間的にも不利益を発生させてしまいます。
原状回復義務を果たしていない
原状回復義務は、入居時と同じような状態に戻して退去するというルールです。入居時に家具や不用品が置かれていない場合では、退去時にも何も残さず空の状態にしなければなりません。原状回復を怠れば、本来返金されるはずの敷金が戻らなかったり、追加費用を請求されたりするケースもあります。トラブルを避けるためには、室内や敷地内に物を残さないことが何より重要です。
引っ越しの際に出たゴミを処分する方法
引っ越しの準備を進めると、想像以上に多くのゴミや不用品が出てきます。新居にはもっていかないものは処分する必要がありますが、すべてを同じ方法で捨てられるわけではありません。計画的に進めなければ、退去日までに処分が間に合わなくなるため注意が必要です。まず分別する
可燃ゴミや不燃ゴミ、資源ゴミといった基本的な区分けは自治体によって細かく異なりますが、必ず決められたルールに従う必要があります。普段からゴミ出しに慣れている人でも、引っ越し時には量や種類が一気に増えるため、あらかじめ収集日や出し方を確認しておかなければなりません。粗大ゴミは手続きが必要
大きな家具や寝具など、指定のゴミ袋に入らないものは粗大ゴミとして扱われます。タンスやカラーボックス、布団などが粗大ゴミの対象です。処分する場合は、事前に自治体の窓口へ申請し、収集日を予約したうえで、指定の粗大ゴミシールを購入します。そのシールに受付番号などを記入し、品物に貼り付けてから指定された日時に出しましょう。
家電4品目には注意
冷蔵庫、洗濯機、テレビ、エアコンは、家電リサイクル法の対象となっており、自治体では回収してくれません。買い替え時なら販売店に有料で引き取ってもらえますが、引っ越しだけで処分する場合は購入した店舗や指定の回収業者に依頼し、リサイクル料金を支払って処分する必要があります。無断で放置すれば法律違反となるため、必ず正規のルートで処理しなければなりません。
一度に出せるゴミの量は決められている
一度に出せるゴミの量に上限が設けられている地域もあります。同じ市内でもエリアによって制限が異なることがあり、制限を超えた量を処分したい場合は、引っ越し日までに収集が間に合わなくなる可能性もあります。その場合は、民間の不用品回収業者を併用するなど、複数の方法を組み合わせる必要が出てきます。
ゴミの処分が間に合わないときはどうする？
引っ越し準備では、想像以上にゴミや不用品が出てきます。どうしても処分が間に合わないときは、どのように対応すればよいのでしょうか。新居へもち込む
退去時に無理に処分しようとすると、収集日と引っ越し日が合わず焦ってしまいますが、新居に運んでしまえば落ち着いて処分できます。引っ越しトラックに載せきれない場合は自家用車やレンタカーを活用するなど、方法を工夫すれば解決できるでしょう。新しい生活を始めながら、その地域のゴミ出しルールに沿って少しずつ整理できるので安心です。
ゴミ処理場へ搬入する
予約や身分証明書が必要となるものの、自分の都合に合わせて処理できるため効率的です。引っ越し直前でも対応可能なケースがあるので、ゴミ収集日と合わないときは早めに問い合わせてみることをおすすめします。引っ越し業者に依頼する
業者によっては不用品回収サービスを提供していたり、提携業者と連携して処分を代行してくれたりするケースがあります。契約の段階で不用品が出ることがわかっていれば、処分も依頼するとスムーズです。ゴミ片付け業者に依頼する
自宅まで回収に来てくれるため、引っ越し準備で手が回らないときでも安心です。中には最短即日で対応してくれる業者もあり、引っ越し直前の切羽詰まった状況でも利用できます。さらに、買い取りサービスがある業者なら、家具や家電を現金化できる可能性もあり、費用負担を軽減できるのも魅力です。
