
近年、部屋を片付けられない方が増えており、ゴミ屋敷は深刻な社会問題です。しかし、根本的に片付け方がわからない方もいるでしょう。そこで、片付け方を理解することが重要です。ここでは、効率的に進めるための方法を紹介しています。方法が分かれば、心地よい空間が取り戻せるでしょう。ゴミ屋敷生活から抜け出したい方は必見です。
汚部屋を自力で片付けたい!まずは汚部屋レベルをチェックしよう
片付け方法を学ぶ前に、まずは汚部屋レベルをチェックしましょう。ここでは、汚部屋レベルを3段階に分けています。自身の部屋がどこに該当しているか確認してみましょう。汚部屋レベル・軽度
生活用品・洋服・ゴミが散乱している状態が判断基準です。また、ゴミの中に生ゴミが含まれていない状態を指します。軽度であればゴミの分別・廃棄を行うだけで、大きく変化するでしょう。自力で片付けられる範囲です。しかし、環境に慣れてしまうと、かんたんに中度・重度へと進みます。この段階で、きれいな状態に戻すことが重要です。
汚部屋レベル・中度
中度は、食べ残し・飲み残しまで散乱している状態です。カビ・害虫・ダニが発生している可能性が高く、悪臭も放たれるでしょう。場合によっては、皮膚や呼吸器官へ健康被害がでます。ゴミは自力で処分できますが、虫や悪臭を処理しきれないことが問題です。
汚部屋レベル・重度
床がものやゴミで埋め尽くされている状態です。害虫が大量発生しており、悪臭もひどく、居続けることにストレスを感じるでしょう。また、場所の占拠や悪臭問題で、ご近所トラブルになることもあります。自治体からゴミ屋敷と判断され、早急な解決を求められるでしょう。しかし、このレベルになると、自力での片付けは困難です。
自力で片付けるためのステップ
汚部屋レベルを確認したら、片付けの流れを把握しましょう。ここでは、ステップを7つに分けて解説しています。掃除用具の準備
初めに、掃除用具を揃えることが重要です。途中で必要な用具が出てくると、片付けに集中できません。最低限、軍手・ゴミ袋・雑巾・洗剤が必要です。足りなくなった場合や使えなくなった場合に備え、これらを複数準備しましょう。とくに軍手は、安全面で欠かせない存在です。鋭利なものでケガする心配がありません。また、カビや細菌が肌に触れにくくなるため、感染症予防にもなります。素手で触るには抵抗があるものも掴みやすくなるでしょう。
さらに、ゴミ袋は大きいサイズを多めに用意します。破れにくいものを選ぶと作業がスムーズです。そして、雑巾と洗剤は、床・ガラス・家具の拭き掃除に使います。雑巾を洗うことが面倒な場合、床用掃除シートなどを使ってもよいでしょう。
加えて、洗剤は各箇所に適切なものを選びます。キッチン・浴室・トイレ・リビング・ガラス用を準備すると便利です。
玄関から始める
片付けは玄関まわりから始めましょう。室内から始めた場合、ゴミを外に出すときに玄関の散らかっていると邪魔になります。効率的に進めるために、玄関まわりから行うことが鉄則です。ゴミの仮置き場を作る
ゴミの量が多いと邪魔になり、片付けが捗りません。そこで、まとめたゴミの仮置き場を作りましょう。また、大型ごみが出る場合、優先的に仮置き場へ移動させることが重要です。動きやすい空間を作ることで、片付けはより早く進みます。仮置場には、ベランダや片付け優先順位の低い部屋がおすすめです。
多いゴミから片付ける
ゴミの片付けは、1種類ごとに集中して行うと素早く進みます。都度、何ゴミにあたるか、判断しなくてよい点がメリットです。また、生ゴミ・缶・ペットボトル・本など1種類ごとにゴミ袋を変えましょう。最終的な分別を省略できます。
そして、数が多いものから手を付けることがポイントです。部屋の多くを占めているゴミがなくなると、動きやすくなります。
害虫退治
ゴミの処理を終えたら、害虫退治を行います。ハエ・ゴキブリなど姿が見えなくても、産卵しているかもしれません。今後のことを考慮し、退治しておきましょう。殺虫スプレーや忌避剤をかけておくと安心です。掃き掃除・拭き掃除
掃除機・ほうき・床用掃除シートで、ホコリやチリを除去しましょう。皮膚や呼吸器官に悪影響なため、きちんと掃除することが重要です。また、家具や家電にもホコリが溜まっているため、雑巾やウェットシートで拭きましょう。
整理整頓
最後に、家具や必要なものを整理整頓します。このとき、今後散らからないための工夫が必要です。あまり使わないものを、収納の奥や高い場所にしまいます。そして、よく使う物を取り出しやすい場所にしまいましょう。そのため、自身の生活動線上に、収納家具を設置することも重要です。手間をかけず、しまいやすい環境を作りましょう。